母を片づけたい～汚屋敷で育った私の自分育て直し～ (バンブーコミックス エッセイセレクション) の感想

前巻よりさらに踏み込んだところまで描いた本です。

前巻を買った時、私はてっきり汚屋敷が綺麗になっていく過程を描いた本だと思っていましたが、そういうわけでは無かったので少し不満でした。

でも今回の本で改めて思います。作者のお母さんが生きている間に片付けするのは無理ですね。

今回の本では作者と弟さんの幼少期から家を出るまでがメインです。

私の家はネズミがどたどた走り回り、父親が働かない上に酒乱でギャンブルするのでお金を搾取され続け、数々の虐待を受け続けました。ちなみに母親は父親の言いなりです。
毒親あるあるのシーンでは本当にあるあるで、作者も頑張ってきたんだなぁ。私だけでなくて少しほっとしたと言うか、勇気をもらいました。

タイトルに『自分育て直し』と書いてありますが、作中では作者はどこか自分に自信が持てないのか、まだ少し弱気な感じがしました。
今回この本を描くにあたって過去を思い出し、整理して、読みやすいように漫画にされたのは本当に大変だったと思います。
どうか無理をせず、先は長いのでゆっくりと自分育て直しをしていってほしいです。私もその途中です。

自信無いけど、作者が弟さんの為にハンバーグを作ったエピソードが好きです。