Coyote No.33 特集:冒険へのレッスン の感想
参照データ
タイトル | Coyote No.33 特集:冒険へのレッスン |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 新井敏記 |
販売元 | スイッチパブリッシング |
JANコード | 9784884182205 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 社会・政治 |
購入者の感想
徐々に植村直己の名をメディアで目にする機会も減っている。草野心平が詩の賞である歴程賞に推薦し、結果受賞したように、植村の人生と言葉は豊かなポエジーをたたえている。ここに収録された高校生向けの講演も同様だ。植村が繰り返し、死んでもいいからやりたいとは思わない、と素直に自らの臆病さを語る姿勢に、聞いた高校生は意外な思いがしただろうし、また同じ地平にいる人間として共感をもって彼の話を聞くことができただろう。植村は多くの人に愛されたのだと再確認できた。
冒険文学全集として30冊が選ばれている。うち10冊を担当した福岡伸一のセレクトには若干首を傾げるところもある。あらゆる知的営為が冒険であるならば(面白い本は全て冒険の産物であろう)、冒頭で植村が高校生に向けて力をこめて語った「冒険」は輪郭を失うことにならないか。
冒険文学全集として30冊が選ばれている。うち10冊を担当した福岡伸一のセレクトには若干首を傾げるところもある。あらゆる知的営為が冒険であるならば(面白い本は全て冒険の産物であろう)、冒頭で植村が高校生に向けて力をこめて語った「冒険」は輪郭を失うことにならないか。