べっぴん―あくじゃれ瓢六捕物帖 (文春文庫) の感想

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参照データ

タイトルべっぴん―あくじゃれ瓢六捕物帖 (文春文庫)
発売日2011-11-10
製作者諸田 玲子
販売元文藝春秋
JANコード9784167677084
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説

購入者の感想

今回はこれまでの二作と趣向を変えてます。
短編集ではありますが、各章は一連の流れの中にあるので一つの長編と言っても良い構成。
そして各章の冒頭に書かれた短い回想部分が章を追うにつれ、事件の核心に迫っていきます。

事件の方はこれまでと違い、瓢六に大いに関わりがあります。
というのも彼の大事な仲間たちが次々と事件に巻き込まれ、中には犠牲になる者もいるからです。
犯人の謎の美女は瓢六が慕う杵蔵に並々ならぬ愛憎を持っている様子。
そこには一体どんな因果が…。

今回の事件で瓢六の気持ちに変化が現れてます。
今までお袖の家で呑気に暮らすことに疑問を持たなかった彼が、自分で何かをしたい、何かをやらなきゃと思うようになり、その何かを探しています。

一方の弥左衛門は思いも寄らぬ八重の大胆な行動により、ついに恋が成就します。
お陰で顔は緩みっぱなし、周りからも冷やかされてばかり。

辛い事件を乗り越え自分の道を見つけた瓢六と伴侶を得た弥左衛門。
二人の関係もより温かく密接なものになって微笑ましいです。

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文藝春秋から発売された諸田 玲子のべっぴん―あくじゃれ瓢六捕物帖 (文春文庫)(JAN:9784167677084)の感想と評価
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