最後の晩餐 (文春文庫 か 1-5) の感想

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参照データ

タイトル最後の晩餐 (文春文庫 か 1-5)
発売日2012-09-20
製作者開高 健
販売元文藝春秋
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

開高健の傑作はたくさんあります。

人によってそのベストワンはまちまちでしょうが、私のイチオシはコレ。

最初の1ページ目から最後のページまで、知的好奇心を刺激されっぱなし。

開高健のゆたかな語彙と、独特の日本語のいいまわしにひきつけられて、寝る間も惜しんで読んだことが昨日のようです。

本の最後の方、残りページが少なくなってくると「ああ、まだ終わらないで…」と願った唯一の本でもあります。

もともとは月刊「諸君!」に連載されていたものをまとめたもの。

しかし、並々ならぬ労作です。

古今東西、「食」(酒も含む)を軸に、開高氏がさまざまなテーマに体当たり。

対象への斬りこみが深く複眼的です。

ああ、こういう見方もあったのか…、と私のような浅い人間は嘆息の連続です。

ところどころ、頬がゆるむクスッとなるようなあたたかいユーモアがあって、読み飽きしません。

数年前、当時の在庫をすべて買い取り、知人友人先輩後輩に送りつけ無理やり読ませたことがあります。

みなさんもぜひ! 

ちなみに初版本の装丁は見事でした。

あれを超える装丁を、日本の本では見たことがありません。

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