等伯 上 (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | 等伯 上 (文春文庫) |
発売日 | 2015-09-02 |
製作者 | 安部 龍太郎 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167904425 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説 |
購入者の感想
武将等のメジャーどころではないところを主人公に設定する歴史小説という時点で、それなりに興味を引いた部分は大きい。文体も悪くいえば重厚さに欠けるけれども非常に現代風で、すらすらと読みやすいのが良い部分。普段時代小説を読まれない層でも、楽しめるのでは、と思われる。
小説はあくまでもフィクションが主眼だから、もちろん良いのだけれども、
「狩野派」をとことんヒール(悪役)に描く描写手法が、少し子供っぽい感じがしなくもない。
あくまでもエンターテインメントだから、良いのかな。
しかし、もう少し「狩野派の良心」のようなものを織り込んでも良かったのではないか。
後半の「何か悪いことがおきる嫌な予感がする…」その後すぐに息子の久蔵が急死する、の流れや描写も、ちょっとオカルト的な感じがしてどうかとも。
とはいうもものの、兄や様々な武士・公家・僧などの脇役がうまく話を盛り上げていて、全体的には面白いとは思う。あっという間に読み終わってしまった。
小説はあくまでもフィクションが主眼だから、もちろん良いのだけれども、
「狩野派」をとことんヒール(悪役)に描く描写手法が、少し子供っぽい感じがしなくもない。
あくまでもエンターテインメントだから、良いのかな。
しかし、もう少し「狩野派の良心」のようなものを織り込んでも良かったのではないか。
後半の「何か悪いことがおきる嫌な予感がする…」その後すぐに息子の久蔵が急死する、の流れや描写も、ちょっとオカルト的な感じがしてどうかとも。
とはいうもものの、兄や様々な武士・公家・僧などの脇役がうまく話を盛り上げていて、全体的には面白いとは思う。あっという間に読み終わってしまった。