会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書) の感想

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タイトル会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書)
発売日販売日未定
製作者星 亮一
販売元中央公論新社
JANコード9784121017284
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

勝てば官軍…というけれど…。私自身は以前から明治新政府は欺瞞政府だと思っている。京都守護職として一条帝の信頼が篤かった松平容保が何故賊軍なのか。禁裏に発砲して過去に京を追われた長州が、官軍を臆面もなく名乗るという皮肉さに非常に胡散臭いものを感じて仕方がない。私には関ヶ原以来幕府に恨みを頂き続けて来た長州が、単に帝を「玉」として倒幕に利用したとしか思えないのだが…。そして京の恨みで会津を仇とした所謂私怨が感じられて仕方ない。
最初容保はこの役目を再三辞退したと聞く。けれど幕府の強い要請により引き受けざるを得なかったとか。しかも途中一度役を罷免されている。しかし一条帝に請われて再度赴任しているのだ。かほどに帝の信頼を得る程の誠実振りだった容保は、結局長州に一番恨まれるという損な役を受け持つこととなった。だから私怨だという意見は多い。志士にも色んな志士がいるのだろうが、皆が皆本当の意味で天皇に誠忠の心を持っていたとは思えない節が多分にあることが官軍にも明治新政府にも胡散臭さを感じる所以なんだろうな…。
時代の流れを止めることは出来ないだろうが、慶喜の性格が多分ここまで幕末をもつれさせたという向きも多い。優柔不断だったという話もある。兵に戦いを命じて自らは逃げ出すようなトップの下では…幕府の命運も決まったというべきだろう。
関ヶ原以来幕末まで抱いて来た長州の幕府への恨み、戊辰戦争から現在に至る会津の薩長への恨み。年月がそれらの恨みを本当に超えることが可能になるのはいつのことなのだろうか。

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