CLIP STUDIO PAINT 基礎力を上げるテクニカルガイド の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

Clip studio paintについては、制作会社の公式ツイッターでＲＴされる小技・テクニックの質がかなり高いので、
この本のタイトルや帯を見て、そういったテクを集めた本かな？と思ってしまう人が多いのではないでしょうか。
そういう本ではありませんので、ご注意ください。

この本の内容は、他の方のレビュー通り、
【テクニカルガイド】でもなく、【コツを教える本】でもなく、【基本機能のシンプルな解説本】です。
タイトルと中身が全く合っていません。

同著者の本が今まで当たりだったので、タイトル通りの内容だろうと信じて予約購入しましたが、大失敗でした。
ベストセラー１位ということなので、同じような信頼と期待を持って予約購入した人は多かったのではないかと思います。

ただ、レビュー評価が低いのは、タイトル詐欺のような状態になっているせいであって、
内容自体は本当に基礎的なことまで画像つきで丁寧に解説されていますので、
ツールの初心者で、本という形式で基礎機能ガイドを持っておきたいという人にはそこまで悪い本ではないと思います。
タイトルが内容通りに【Clip studio paintの基礎ガイド】であったなら、むしろ★４や５が多かったかも知れません。

他に気になった部分としては、全ページについている外枠のエリアが広すぎて、ページを無駄に浪費している感が強かったこと。
サンプルページにあるような枠が、全ページについています。
デザインを見るのが目的の本なら枠も含めて楽しみますが、教本に必要な要素だとは思えません。
綺麗な枠だな、可愛いな、という思いよりも、「この枠がなければもっと情報を入れられたのでは」もしくは「もっとページ数を削れたのでは」という印象ばかりが残りました。