みんなのプロ野球川柳 の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

２０１２年から２０１６年まで５冊発行された、『みんなのあるあるプロ野球』が『みんなのプロ野球川柳』として装いも新たに登場。
その情報および投稿募集を野球大喜利のTwitterアカウントで読んだ際は、１７文字にバランスよく自分が言いたいことを込めなければいけない川柳を素人から募集して一冊の本にするのは、『あるある』時代よりも内容のレベルが低下する可能性があると危惧した。
しかし、実際に『みんなのプロ野球川柳』を手に取り読みはじめて数ページでその心配は吹き飛んだ。
川柳はレベルが高く、野球愛にあふれていて、ここに採用された方たちと一緒にお酒を飲んで野球談議をしたら楽しい時間をすごせるだろうなと思えるくらいの良書。
装丁も落ち着いていて趣がある。
川柳に合うようにか『あるある』時代とは微妙にタッチを変えていると（思われる）カネシゲ先生のイラストが川柳に花を添えている。

『みんなのあるあるプロ野球』シリーズが果物やチョコレートや砂糖細工がのった洋菓子だとしたら、『みんなのプロ野球川柳』は落ち着いた意匠の和菓子といったところか。
みんなで突っ込みながら読むのもよし、ひとりでお茶を片手に好きなお菓子を食べながら読むのもよし。

くどさがないので読んでいても疲れませんという一文で締めたいところですが、各球団川柳の巻末の「珍プレー川柳」が捧腹絶倒の面白さ。
ぜひぜひご一読を。