戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係 の感想

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参照データ

タイトル戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係
発売日販売日未定
製作者アナスタシア・マークス・デ・サルセド
販売元白揚社
JANコード9784826901956
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究

購入者の感想

タイトルからは糧食の世界史の本とも思えますが、中身は殆ど米軍、しかも第一次大戦後の話です。
しかし「近現代米軍の食料研究」というだけで立派な分厚い本になるほど、
米軍は我々の生活に大きな影響を与えていることがこの本を通して分かります。
本が追うのは米国陸軍の研究所、ネイティック研究所です。第二次大戦の直前に産まれたこの研究所は当初の予算がたったの750ドル、
さらにスタッフは所長含めて三人、設備は寄付された数個の鍋という状況から様々な革命的技術を産み出してきました。
この本が特徴的なのは、どのようにして技術が生まれたのかに限らず、技術が民間に流れた結果を書いている所です。
ネイティック研究所は(予算が無かったためか)軍という大口顧客を求める民間企業と連携・委託することで任務を果たしてきました。
そのため開発された技術は自然と企業の手によって応用され、我々の生活を変えていきます。
例えばスーパーにある粉チーズは軍が乾燥と圧搾を追求した結果であり、
発泡スチロールに入った肉は、軍がかさばる骨付き肉から不要な部分を除こうとした努力の結晶です。
取り扱っている題材と、「米国フードライター界の悪女」と言われた著者の視点はとても面白いのですが、
全体的にエピソードやトリビアのつまみ食い感があります。
米軍の食料研究、そして民間への影響という巨大テーマに対し、384ページではまだ満腹にはなりません。

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