PANZER(パンツァー) 2017年 09 月号 [雑誌] の感想

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タイトルPANZER(パンツァー) 2017年 09 月号 [雑誌]
発売日2017-07-27
販売元アルゴノート
JANコード4910075930972
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » 趣味・その他 » ミリタリー

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英国ボービントンで余生を送る現役の131号車のカラー写真に加えて二枚の彩色写真がプロローグで宮永忠将氏が「無敵重戦車を生んだ誤算」と題して、いわば常識に挑戦。開発を巡って軍の堅陣突破用の重戦車構想に対したヒトラーご推奨のポルシェ博士の夢想的計画が出発点で、運用構想においても戦車万能論に基づく集団化方針vs諸兵科連携の装甲師団構想が対立し結局後者により初期戦では勝利を勝ち取る。しかし転機は英国マチルダ戦車の反撃と独ソ戦開始後はT-34とKV重戦車に苦戦し、その対抗の切り札がティーガーとなる。続く論述では英国、米国、ソ連それぞれの戦車開発・運用・実戦上の問題点を解明(ソ連はスターリンの大粛清が悪の根源)。さらにティーガーの苦戦のデビューとクルクス戦での戦果、しかし本当の活躍は後退戦に移った東部戦線後期となる。重量過大で機動力不足でも「機動要塞」として極めて有用であった。実際1944年半ばまで対抗可能な戦車(自走砲は別だが)は戦線に表れていなかった。それゆえに「伝説」の無敵戦車となったと結んでいる。

特集第二弾は久しぶりに登場の後藤仁氏が「孤高のティーガー・エース ミヒャエル・ヴィットマン」、その生涯を詳細に追う。驚かされるのは「昨年5月にフランスでヴィレル・ボカージュの戦闘に関する新刊が出版され、新事実が明らかになった」という後記が加えられ「来月号でこの新事実に関して記述」と予告されている。購入しなくては!

準特集扱いのようだが実は最も長い(10頁も)論文が家持晴夫氏の「後出しの新鋭アルタイ戦車」と題したトルコの新戦車。“忖度”などという言葉さえ現出する複雑怪奇な開発経緯で、しかも正式採用に至っていない事実は驚愕である。シリア戦線でゲリラによって破壊されたレオパルト2A4戦車の写真3枚も文中で掲載されている。

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