民法 2 第2版 の感想
参照データ
タイトル | 民法 2 第2版 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 内田 貴 |
販売元 | 東京大学出版会 |
JANコード | 9784130323086 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 民法・民事法 |
購入者の感想
内田民法待望の改定ということで手に取り読んでみました。
債権各論については
1 瑕疵担保責任
2 賃貸借での特別法の兼ね合い
3 不法行為の体系・因果関係と損害の範囲
など民法のうちでも最難関と思われる論点・知識が満載であり
基本書によっては苦手意識がついてしまう分野だと思います。
よってこの部分を中心にレビューをします。
1瑕疵担保責任については事案・判例が豊富で通説の記述もわかりやすい。
契約責任説が中心(当然ではあるが)で、法定責任説にもある程度突っ込んだ説明がある。
本書でここをマスターすれば論文試験でも処理を迷うことはまずないと思われる。
満足度100点
2賃貸借での借地借家法の解説部分は使いにくいと感じる人が多いかもしれない。
民法の条文→特別法の修正という流れで進むため
要するにどうなってるの?という疑問が常について回る。
民法、特別法を別の章立てで解説してほしかった。
満足度60点
3そして問題の不法行為法であるが・・・
これは初学者にとって悪書に当たるぐらい議論のレベル・出発点が高い。
発展問題にあたるような高度な判例からスタートし
相当因果関係の説明をすっ飛ばして保護範囲説に突入。
しかも保護範囲説についても少し説明が薄い。
当然の前提として通説・平井説の関係があり、それを厚く書くべきであるのに
それを説明せずに内田説という印象を受けた。
要件事実の観点からもいい本とはいえない。
内田民法の他分野の判例→通説→内田説という流れを期待してはいけない。
この分野は「教科書」ではありません。確実に裏切られます。
判例が豊富なのでその点は満足。
満足度30点
といった形で部分についての詳細レビューを書きましたが
契約法の部分はほかの基本書と比べても完成度が相当高く、理解しやすいと思います。
個人的にはNO1です。
債権各論については
1 瑕疵担保責任
2 賃貸借での特別法の兼ね合い
3 不法行為の体系・因果関係と損害の範囲
など民法のうちでも最難関と思われる論点・知識が満載であり
基本書によっては苦手意識がついてしまう分野だと思います。
よってこの部分を中心にレビューをします。
1瑕疵担保責任については事案・判例が豊富で通説の記述もわかりやすい。
契約責任説が中心(当然ではあるが)で、法定責任説にもある程度突っ込んだ説明がある。
本書でここをマスターすれば論文試験でも処理を迷うことはまずないと思われる。
満足度100点
2賃貸借での借地借家法の解説部分は使いにくいと感じる人が多いかもしれない。
民法の条文→特別法の修正という流れで進むため
要するにどうなってるの?という疑問が常について回る。
民法、特別法を別の章立てで解説してほしかった。
満足度60点
3そして問題の不法行為法であるが・・・
これは初学者にとって悪書に当たるぐらい議論のレベル・出発点が高い。
発展問題にあたるような高度な判例からスタートし
相当因果関係の説明をすっ飛ばして保護範囲説に突入。
しかも保護範囲説についても少し説明が薄い。
当然の前提として通説・平井説の関係があり、それを厚く書くべきであるのに
それを説明せずに内田説という印象を受けた。
要件事実の観点からもいい本とはいえない。
内田民法の他分野の判例→通説→内田説という流れを期待してはいけない。
この分野は「教科書」ではありません。確実に裏切られます。
判例が豊富なのでその点は満足。
満足度30点
といった形で部分についての詳細レビューを書きましたが
契約法の部分はほかの基本書と比べても完成度が相当高く、理解しやすいと思います。
個人的にはNO1です。