キラー・エリート [DVD] の感想

ジェイソン・ステーサムもずいぶんメジャーになったものだ。タイトルとパッケージデザイン（写真）を見ると、ただのＢ級アクション映画にしかみえない。しかし、なのである。クライブ・オーウエンに加えて、なんとロバート・デ・ニーロまで出演しているのだ！しかも、老体（失礼）にむち打って、ちゃんとアクションシーンもしっかりこなすあたり、ちょこっとしか出番がないのに大きくクレジットされる作品が最近多いＢ・ウ○リスとは違って、さすが名優たるゆえんである。クライブ・オーウエンも主役もこなせるが、脇役としての重厚感はさすがである。
ストーリーは実話に基づいているとのことだが、比較的単純。ＳＡＳ（英陸軍特殊部隊）に３人の息子を殺された（と信じ込んでいる）オマーンの老首長に、引退した殺し屋ダニー（ステイサム）はその復習を依頼される。というより、盟友ハンター（デ・ニーロ）を人質にされた命令である。失敗したら、ハンターの命はない・・・。３人の仲間と順調に標的を始末していくのだが、元ＳＡＳ隊員スパイクの執拗な妨害も始まり・・・・・。ミッションを終えたと思ったら、石油採掘利権が絡んで、政治の世界に巻き込まれていく、というあんばい。
彩りとしては、ステイサムには、オーストラリアの南東部にあるヤラ・ヴァレー（ちなみにおいしいワインの産地で有名）で待つ、幼なじみのガールフレンドがいて・・・。
どうですか？絵に描いたようなアクション物でしょう？しかし、なかなか見応えがあったのは、全編にわたって緊張感のある作りと、編集のうまさであろう。