規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす の感想
参照データ
タイトル | 規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 黒川 清 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062198820 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
2011年~2012年に掛けて様々な事故調査が行われ、当時、私は議事録を読みながら事実関係を追っていました。加えて私設のボランティア調査にも寄付をし、進捗報告も読んでいました。私にとっては全てが単に事実を知るための位置付けでした。一方で、政府事故調、国会事故調そして私設ボランティアの事故調がありなぜこんなに個別の調査主体に分かれているかの意味が分からず不思議に思っていました。このたび黒川先生の「規制の虜」を読んで初めてその区別が分かりました。国会事故調は三権分立の中の立法の側からの調査だった訳です。行政側の調査はどうしても自己弁護に陥り易い面があり、司法側(この事故調査はありませんが)は法律オリンエンテッドに成り易いなかで立法側からの調査はそういったしがらみがない分事実を確実にとらえ本来あるべき姿を真っ当に提言できることをこの書にて初めて再認識しました。
海外生活十数年の黒川先生だから出来た日本を外から客観的な眼で観察すること、世界の常識を把握していること、そして科学者の基本である事実をベースに検証して行った姿勢を感じ取ることが出来ると思います。国会事故調の目指した真意を知る上でも本書の役割は大きいと思います。
海外生活十数年の黒川先生だから出来た日本を外から客観的な眼で観察すること、世界の常識を把握していること、そして科学者の基本である事実をベースに検証して行った姿勢を感じ取ることが出来ると思います。国会事故調の目指した真意を知る上でも本書の役割は大きいと思います。