映画と残酷 (映画秘宝セレクション) の感想
参照データ
タイトル | 映画と残酷 (映画秘宝セレクション) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ナマニク |
販売元 | 洋泉社 |
JANコード | 9784800312464 |
カテゴリ | ジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇 |
購入者の感想
特にホラー・スプラッタ映画が好きでも得意でもないが、確かに何故そういった描写に怯えつつも見てしまうのか、に関心があったので購入。
本書では作品の紹介よりも映画における残酷描写の扱われ方の考察が多く、日本と英・米国における管理審査の歴史と内容にほぼ限定されているとはいえ、簡潔にまとまって読みやすく面白かった。
著者の、当局による杜撰な線引き、あいまいな判断基準に対する怒りは、映画を映画たらしめる『独自性』を尊重するものとして納得できる。
映画をトリガーとして行われたと吹聴される様々な事件の存在ゆえか(適切なレーティングは必要だと私は思うが)公開にあたってのジャッジメントが及び腰になっている昨今、物語に対する想像力がなくなってしまったのは誰なのかを考えるきっかけになった。
本書では作品の紹介よりも映画における残酷描写の扱われ方の考察が多く、日本と英・米国における管理審査の歴史と内容にほぼ限定されているとはいえ、簡潔にまとまって読みやすく面白かった。
著者の、当局による杜撰な線引き、あいまいな判断基準に対する怒りは、映画を映画たらしめる『独自性』を尊重するものとして納得できる。
映画をトリガーとして行われたと吹聴される様々な事件の存在ゆえか(適切なレーティングは必要だと私は思うが)公開にあたってのジャッジメントが及び腰になっている昨今、物語に対する想像力がなくなってしまったのは誰なのかを考えるきっかけになった。