日本が「人民共和国」になる日 (WAC BUNKO 257) の感想

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タイトル日本が「人民共和国」になる日 (WAC BUNKO 257)
発売日2017-07-26
製作者井沢 元彦
販売元ワック
JANコード9784898317570
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » あ行の著者

購入者の感想

読みやすく面白かったです。
あとがき、対談も楽しく読めました。

元版は1996年に出ていたとのこと。原発を取材に出かけた新聞記者とカメラマン。そこに大地震が発生し、津波が押し寄せて、3・11の福島原発以上の大事故大爆発…。二人が目覚めた時、そこは奇妙な「日本」だった。この出だしも著者ならではの想像力だが、その「日本」の姿もまた共産世界そのもの。なぜ、こんな日本になったのか?
小田実や清水幾太郎や勝間田清一(社会党左派議員)を彷彿させる人々も名前を変えて登場。
60年安保の時、間違った選択をしたために、「日本」は惨状極まる状態に陥っていた。それを変えるにはどうすべきか。二人の冒険が始まる…。
大変面白い。二転三転。20年前の古さをまったく感じさせない。さらに、百田尚樹さんとの本書をめぐっての対談も新しく収録されている。著者の新版のあとがきもシャープ。稲垣武さん(故人)の解説もすばらしい。
いま、60年安保の岸首相の「やめろコール」と、安倍首相への「やめろコール」を見比べるにつけ、日本の岐路で間違った選択をしないためにも、本書は一読されるべきだと感じた。

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