プロ野球スカウトの眼はすべて「節穴」である (双葉新書) の感想

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参照データ

タイトルプロ野球スカウトの眼はすべて「節穴」である (双葉新書)
発売日販売日未定
製作者片岡 宏雄
販売元双葉社
JANコード9784575153668
カテゴリ » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ

購入者の感想

野村ファンでやスワローズを愛する者として、
本書は極めてショッキングでありました。

本書の後半に込められたメッセージは、
一言でいうと「アンチ野村」。
著者はスワローズの黄金時代を築いた一員である、
片岡元スカウト部長。

90年台のスワローズ黄金時代、
舞台裏で何が起きていたかが語られる。
野村元監督の横暴、伊東、古田等スター選手やコーチの言動。
壊れていった伊藤。
そして長嶋一茂。

野村本はほとんど読んでいる野村ファンではあるが、
片岡氏の語り口に一面の信憑性を感じ取れる。
野球を愛する者の目線は純粋であり、
スワローズに対する愛情にも満ちているからだ。
それだけにショックだ。

第5章は長嶋一茂を中心の章である。
ここでは父長嶋茂雄以下、立教大学の卒業生、関係者の名前が数多く登場する。
大沢、杉浦といった球界の重鎮である。
片岡氏は長嶋らと立教黄金期にレギュラーを勤めた、
いわば球界立教閥の幹部なのだ。

5章からあえて深読みすれば、
この5章というのは、
当時、長嶋に挑戦することで、
自らを鼓舞してきた野村元監督に対する、
球界立教閥の視線であったのかなと思う。

野村元監督と対立して片岡氏はスワローズを去るが、
ファンからしたら悲劇でしかない。
あの黄金時代はすでに記憶の中に埋もれているが、
その記憶を鮮明に思い起こさせるインパクトに満ちた1冊である。

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