日本経済を滅ぼす「高学歴社員」という病 (PHP文庫) の感想
参照データ
タイトル | 日本経済を滅ぼす「高学歴社員」という病 (PHP文庫) |
発売日 | 2017-06-03 |
製作者 | 上念 司 |
販売元 | PHP研究所 |
JANコード | 9784569767284 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
いやはや何とも痛快、納得、そして哀しい。
のっけから痛撃です。 会議という不思議な「儀式」、、、会社はお悩み相談所か、「相談役」というポジション、、、経営企画部が立てた「脳内事業計画」、、、、クスクスしながらページをめくります。
著者の言う「高学歴社員」とは、偏差値序列上位の大学卒業者と必ずしもイコールではない、としてその定義をしていますが、まあそうは言いながら概ね比例しているようです。その高学歴社員は安定志向で自己保身的、序列(順位)優先、強きを助け弱きを挫くという性向から、組織をつぶして行く、これは戦前の帝国陸海軍の時代から現代まで全く変わっていない、と述べます。ここまでは、組織というもの、人間(日本人だけか?)というものの本性を的確に観察し、論述して行きます。
しかしこれだけでは、ストレス発散本の域を出ません。高学歴社員はなぜそうなるのか、という点を分析、論証して行かないと、そうだそうだ、と大勢で気勢を上げるだけの本になってしまっています。もう一歩、突っ込んで欲しいところです。まあしかし、多くの人が何となく感じていること、認識していることを、明快に言葉にして示してみせることは、大切なことですね。
でもね、じゃあ「中学歴社員」「低学歴社員」だとどうなるのだろうか? 「高学歴社員」とあまり変わらないような気もするなあ。
さてさて、学校の勉強ができるということは悪いことではない、良いことです。しかしその意味を正しく認識しておくことが大事ですね。学校の勉強ができるというのは、「正解が既に存在している問題を解くのが上手」ということだということです。あるいはまた、昨今流行りの「忖度」をして、先生が喜びそうな回答をする、ということも含まれていますかね。そこには記憶力、推理力、論理的思考力、想像力、注意力、、、等々多くの能力が必要です。そうした力を向上させる、身につけるための勉強をして、成績を向上させるということはとても意義のある作業であるということを否定してはいけません。
のっけから痛撃です。 会議という不思議な「儀式」、、、会社はお悩み相談所か、「相談役」というポジション、、、経営企画部が立てた「脳内事業計画」、、、、クスクスしながらページをめくります。
著者の言う「高学歴社員」とは、偏差値序列上位の大学卒業者と必ずしもイコールではない、としてその定義をしていますが、まあそうは言いながら概ね比例しているようです。その高学歴社員は安定志向で自己保身的、序列(順位)優先、強きを助け弱きを挫くという性向から、組織をつぶして行く、これは戦前の帝国陸海軍の時代から現代まで全く変わっていない、と述べます。ここまでは、組織というもの、人間(日本人だけか?)というものの本性を的確に観察し、論述して行きます。
しかしこれだけでは、ストレス発散本の域を出ません。高学歴社員はなぜそうなるのか、という点を分析、論証して行かないと、そうだそうだ、と大勢で気勢を上げるだけの本になってしまっています。もう一歩、突っ込んで欲しいところです。まあしかし、多くの人が何となく感じていること、認識していることを、明快に言葉にして示してみせることは、大切なことですね。
でもね、じゃあ「中学歴社員」「低学歴社員」だとどうなるのだろうか? 「高学歴社員」とあまり変わらないような気もするなあ。
さてさて、学校の勉強ができるということは悪いことではない、良いことです。しかしその意味を正しく認識しておくことが大事ですね。学校の勉強ができるというのは、「正解が既に存在している問題を解くのが上手」ということだということです。あるいはまた、昨今流行りの「忖度」をして、先生が喜びそうな回答をする、ということも含まれていますかね。そこには記憶力、推理力、論理的思考力、想像力、注意力、、、等々多くの能力が必要です。そうした力を向上させる、身につけるための勉強をして、成績を向上させるということはとても意義のある作業であるということを否定してはいけません。