「日本沈没」から「韓国沈没」へ Voice S の感想

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タイトル「日本沈没」から「韓国沈没」へ Voice S
発売日2014-11-21
製作者室谷 克実
販売元PHP研究所
JANコード登録されていません
カテゴリ歴史・地理 » 世界史 » アジア史 » 韓国・朝鮮史

購入者の感想

本書は、韓国評論では定評のある室谷氏の、韓国経済現況等から検証する経済的危機の短評と言って良い。室谷氏らしく韓国国内の報道や公表データ等も“慎 重”に取り上げ、緻密な検証・批評を加えることも忘れていない。本書の構成・内容は比較的短い6章からなり、(1)経済は転んだままーー“朴 槿 惠”の現況と韓国の8月までの貿易収支など、(2)サムスン電子とその他大勢ーー韓国内需の脆弱性・輸出依存の財閥産業構造など、(3)五十二週連続の株価下落ーーサムスン電子と傘下企業の低迷、現代自動車の構造的本質、(4)ドルに対するウォン高の苦しさーー円安よりも対ドルのウォン安の実態と輸出主導型の財閥型景気の危うさ、(5)置いてきぼりになる韓国ーー韓国マスコミの最近の露骨な対日接近の思惑、韓国「孤 立」と中国傾斜の「コ ウ モ リ 型」外交、(6)経済の“フィンランド化”ーー「日米との連携強化」と言う「コ ウ モ リ 型」の政策志向、経済急減速(増税と内需の萎縮)の韓国の“フィンランド化”、以上のトピックが展開される。以下特に個人的に興味を惹いたトピックを幾つか紹介したい。

まず韓国産業の財閥景気型、輸出傾斜型経済の脆弱性等については、既に巷間で議論されるところだが(前記2〜4で概観)、本書では前記(5)及び(6)が興味深い内容である。(5)冒頭で著者は、最近の韓国マスコミの対日「擦 り 寄 り」を警戒しつつ、韓国の右「擦 り 寄 り」は経済の悪化によるものでなく、“朴 槿 惠”の「コ ウ モ リ 型」外交の一面であり(著者は具体的に「連 中 用 米」と指摘する)、露骨な中国接近の結果アメリカに疎んじられるも、それに見合った利益が中国から得られないこと、かかる現状から「置いてきぼりになる韓国」を自覚したことなどが要因であると言う。中国への「擦り寄り」で得たものが、例の「記念館」くらいとすれば充分に首肯するに足りる分析であろう。これまで安倍内閣発足には「国 際 社 会 で 孤 立」、日本の「安 保 政 策」策に東南アジア各国が支持すると「東 北 ア で 孤 立」と、事あるごとに騒ぎ立てたのも韓国自らの「孤 立」(=「置いてきぼり」)への恐れが遠因にあると、著者は実証的に喝破している。(6)では冒頭で、「韓国の官庁エコノミストの ド

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