米中の危険なゲームが始まった の感想

福島さんの記事や本は何時も他の書籍にはない独自の視点がある。本書はトランプ後の世界の現実を明らかにするものである。幾つかの報道と現実の世界のリンクが書かれ、今まで分からなかった世界の現実が分かった。スノーデンとロシアの最近のサイバー技術の飛躍的向上などは憶測であるにしても、鋭い洞察である。福島さんの中国分析は草の根的な中国ウォッチングと新聞報道などのvisibleなものを繋いでくれる。政府の対中政策にも反映されるようになって欲しい。福島さんがこのような本を書くことで、中国滞在中に当局から逮捕されないよう、政府は何らかの資格を与えることはできないものだろうか。それほど貴重な中国情報源である。願わくは、本書がなるべく多くの人々（政策立案者も含めて）の目に留まることを願う。もう１つは福島さんの他の書籍も含めて、翻訳し、米国で出版することを希望する。英語圏で読まれることで、長期的な日本の安全保障に貢献すると信じる。