日本の幻獣図譜: 大江戸不思議生物出現録 の感想

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参照データ

タイトル日本の幻獣図譜: 大江戸不思議生物出現録
発売日販売日未定
製作者湯本 豪一
販売元東京美術
JANコード9784808710590
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 昔話・伝承

購入者の感想

これは楽しい本でした。

河童、天狗、人魚、鬼、件、予言獣……。江戸時代を
中心にいるのか、いないのか(たぶんいるんじゃない
か、いると面白いなも含めて……)と謎の対象だった
不思議な生き物「幻獣」(今日でいうUMA=未確認生
物みたいなもの)を当時の瓦版や錦絵などに載った絵
の他、見世物小屋などで公開されたミイラや骨などの
写真と合わせて紹介しています。著者は妖怪や幻獣に
ついての日本有数の収集・研究家。

章立ては「地」「水」「空」と、幻獣の活躍の場別に
構成。最後に「集」(1冊にまとめた図鑑形式の本を紹
介)の章もあります。ビジュアルがふんだんに盛り込
まれているので、子供の頃に本気で読んだ(読んでし
まった)、昭和のUMA本みたい。眺めるだけで楽しい
です。さらに、予言獣についてのコラムなどじっくり
読めるページもしっかりあります。

幻獣の描き方もさまざま。
「豊年魚」という幻獣は本当にゴジラみたいな姿です。
一方瓦版などの絵は、目撃者談などをベースに描かれた
という体のものも多いので、「アマビコ(尼彦)」みた
いに下手くそなのものが多い。また、人魚や件(人面牛
体の幻獣)など人面系の幻獣は顔がオッサンだったり。
でも、それが当時はかえってリアルだったんだろうな、
と想像しながら見ると楽しい。

本に出てくるものはくだらないけど、本の装丁も立派
で紙もいいので、掲載されているビジュアルもきれい
です。『山海経 絵巻』に出てくる幻獣39種はカード
化されていたら、即コンプリートしたい感じです。

アート本の体裁なので、読んでいても家族に「まあ、
くだらないもの買って!」と白い眼で見られないのも
いいです。

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東京美術から発売された湯本 豪一の日本の幻獣図譜: 大江戸不思議生物出現録(JAN:9784808710590)の感想と評価
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