老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書) の感想

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参照データ

タイトル老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)
発売日販売日未定
製作者野澤 千絵
販売元講談社
JANコード9784062883979
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

この数年、持ち家にするか、マンションにするか、あるいは賃貸のままでよいか、ずっと考えていました。この本はその問題の解決に一役買ってくれました。レビューワーが決断した結果というのは『賃貸のまま』しばらく行こうというものです。なぜならば、1)このような世の中において物件を<固定>してしまうのはリスクが高い、2)高齢化社会へむけて空き家の購入や賃貸がこの5〜10年でさらに利用しやすくなる、そして、3)モノを所有すると、車でもなんでもそうですが、それを維持管理する費用がバカにならない、ということが、本書から理解できたからです。すなわち、<所有すること>と<所有しないこと>を天秤にかけた場合、10年前とは異なって、現在と将来では後者の方に”利”があることが承知されました。家族にもこの本をベースに他の複数の書籍を読んでもらいました。結果、全員がレビューワーの決断を支持してくれました。本書に主旨に少し触れておきますと、この本は<地域>、もっといえば<日本社会>という大きなフレームから、上記についてのイシューを大局的に論じているのが特徴です。よって、一件単位の不動産物件の購入の方法や手続きなどの具体的な話に関しては以下の著書などを参考にさせていただいたことを最後に付記しておきます:

『「持ち家」という病 不動産と日本人・「これまで」と「これから」の経済学』(井上明義著、PHP研究所)
『買ってはいけない家と土地』(高橋輝著、自由国民社)
『マイホームは買うな! 〜買うなら「お金を稼いでくれる物件」を選びなさい! 』(藤山 勇司著、ぱる出版)

冒頭の「住宅ストック数」の推移から、
なかなかパンチが効いたデータで引き込まれるように読みました。
「住宅過剰社会」とは絶妙な名づけで、
あとがきでも明かされてましたが言い得て妙とはことのことです。
空き家率などデータ的な部分は類書にも多く引用されているもので、
新しい部分はそれほどなかったようにも思えますが、
後半の都市計画や住宅政策など国や自治体への苦言や提言は、
著者ならではと感じました。一読に値する本です。

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講談社から発売された野澤 千絵の老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)(JAN:9784062883979)の感想と評価
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