エゾモモンガ の感想

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何度も読ませていただきましたし、何度よんでも飽きませんね。モモンガという生き物のとりこになりました。風に乗って空を飛べる特殊な能力もおもしろいものですが。それよりも、あの澄んだつぶらな瞳が、何か胸に訴えかけてくるようでした。一片の屈託もなく、ありのままに、大自然の一員としてひたむきに生きている姿。小さくてかよわい存在であるだけに、その姿がよけい胸に響きます。なおかつ、同じ種同士で、憎みあったり嫌いあったりせずに寒さが厳しい過酷な冬の中、同じ巣穴で３・４頭がお互いに寄り添って仲睦まじく暮らしている、そんな友好的な面にも心を打たれました。そのように、けがれのないきよい姿が本当に忘れがたいです。(自分自身も、イライラしてしまったり、ひどく気がふさがってしまったときなどにこの本を見ると、次の瞬間、救われたような気持になりました。)動物や生き物が好きな方はもちろん、何か癒しを求めている方々にもぜひおすすめいたします。少なからず、心が和むでしょう。著者の富士元さんにも大変感謝しております。