カラー図解 進化の教科書 第2巻 進化の理論 (ブルーバックス) の感想

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参照データ

タイトルカラー図解 進化の教科書 第2巻 進化の理論 (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者カール・ジンマー
販売元講談社
JANコード9784062579919
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 遺伝子・分子生物学

購入者の感想

最初に集団遺伝学を解説し、その後、進化の要因を自然淘汰、遺伝的浮動、性淘汰と並べる。少し前までの新総合説での自然淘汰を重視しすぎた観点からするとずいぶん新しい。木村資生の中立説があったからこそ、偶然による遺伝的浮動の重要性を受け入れることが多くの研究者にできたのだと思う。やはり21世紀に入り膨大な数の生物のゲノム解読がなされ、巨大なデータの集積が中立説の重要性を否応もなく確立したのだと言える。遺伝的浮動の解説で、袋から色違いのジェリービーンズをつかんで出す、等の直感的な比喩を用いる、ハプスブルグ家の不幸な結果を招いた近親婚−ヘテロ接合の劣性遺伝子は表現型を変えないから自然淘汰を受けないーの例など、わからせようと言う意欲を感じる。カラーの図で例をたくさん出して解説する所にもそれを感じる。少し詳しい部分はコラムとして別建てになっている。水準的には、専門学部3年程度の講義内容としてふさわしいと思う。自学・独習もメンデル遺伝学と分子遺伝学の基礎知識さあれば可能である。ただし、あくまで教科書だから、専門用語は頻出するので、硬い文章に成るのは否めない。性淘汰について学んだ後で、人の男性性と女性性について、思いを巡らすのも乙な物かも知れない。

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講談社から発売されたカール・ジンマーのカラー図解 進化の教科書 第2巻 進化の理論 (ブルーバックス)(JAN:9784062579919)の感想と評価
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