リオとタケル の感想
参照データ
タイトル | リオとタケル |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中村 安希 |
販売元 | 集英社インターナショナル |
JANコード | 9784797672749 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
人と人とが愛し信頼関係に結ばれて一緒に日々を過ごすことは、生物学的な性の外側にあることということが、読み進むにつれて、読む者のこころに落ちてくる。
一方で、そんな特殊なことを安易に認めるわけにはいかない、という日本の『世間』の圧のことも著者は見逃していない。
これは、かつて住みにくい日本から脱出した若い女性の青春の物語として読むこともできる。取材の目的を持って再会した、時代をともにした師や友人や仲間と語るその全部が感動的である。
一カ所だけ引用する;
“個別のケースを知れば知るほど一般論は力を失い、生身の人間一人ひとりの人生が、より重い意味を持つようになった。そして行き着いた一の結論がある。家族の幸福や不幸を決定づけるのは、家族の形態がどうであるかではなく、家庭を構成する一人一人の人間性や人柄なのだ、と。”
一方で、そんな特殊なことを安易に認めるわけにはいかない、という日本の『世間』の圧のことも著者は見逃していない。
これは、かつて住みにくい日本から脱出した若い女性の青春の物語として読むこともできる。取材の目的を持って再会した、時代をともにした師や友人や仲間と語るその全部が感動的である。
一カ所だけ引用する;
“個別のケースを知れば知るほど一般論は力を失い、生身の人間一人ひとりの人生が、より重い意味を持つようになった。そして行き着いた一の結論がある。家族の幸福や不幸を決定づけるのは、家族の形態がどうであるかではなく、家庭を構成する一人一人の人間性や人柄なのだ、と。”