春と盆暗 (アフタヌーンコミックス) の感想

少し歪なところがある男子と女子、1人だけだと歪に見えてしまうけど、
2人になると凸凹がお互いを補完し合うかのように自然な形に納まっていく。
その過程を魅力的に描いてくれて、読み終わったときに「すごいものを読んだ」
という感覚が残りました。

言動に少しおかしなところがあるものの、現実離れしているわけでもなく、
「そういうことってありそう」と思わせるバランス感覚の秀逸さだったり、
ユーモラスな会話だったり、可愛らしく詩的な絵柄だったり、魅力的な要素は
いくつもあるのですが、本当のところ何が素晴らしいのかはうまく表現できない
気がします。

ただ、読めばわかるとお勧めしたい作品です。