メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルメルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
発売日販売日未定
製作者大鹿 靖明
販売元講談社
JANコード9784062174978
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

あの日から不思議だった。大震災、大津波、そして原発事故が起きたあの日。
原発事故の後、状況説明する記者会見が繰り返し行われた。放映されなかった部分はネットで追うこともできた。
会見で集中砲火を浴び、白髪が増して憔悴していく東電の社員は、単なる社員だった。
情報を伝達するのが役目で、決定権が一切ないのが明らかな人たちだった。
次々と原子炉の建屋が爆発して、周辺地域が今後どうなるかまったく見通しがたたなくて、放射能汚染に日本中がおびえていたのに、説明していたのは、単なる社員だった。福島県に最初に行った経営幹部は、社長でも会長でもなかった。
社長はどこ行ったの?
決定権がなく情報を伝達しかできない単なる社員を、日本中の非難の目にさらして、頭も心もおかしくなりそうな最前線の修羅場の矢面に立たせて、社長はどうして出てこない? 
本来なら、袋叩きにあうのは社長のはずだ。会社の顔だから、そのためにいるはずだ。「私は寝てないんだ!」で有名になった社長も、記者会見の場に出てきた上で、その発言をした。震災直後に信じられないシステムトラブルを起こしたみずほ銀行も、記者会見で頭取が状況を説明して謝罪した。当然だ。
天皇陛下は国民にビデオメッセージを送った。国の象徴として。
で、東電の社長はどこ行ったの? 紙切れ一枚のコメントを発表しただけ。
被災者や、電力利用者への説明責任はどうしたの?

それ以前に、東電って上場会社じゃなかった? 社債も公募してなかった? 東電に投資していたのは、直接、東電株や社債を持つ投資家だけじゃない。あの当時、株価指数や債券価格指数にも採用されていたから、ETFやインデックス投信や日本株・日本債券投信を通して、それはもう大勢の個人のお金が間接的に東電に投資されていた。
マーケットから広く資金調達をしているなら、投資家や債権者への説明責任があるはずだ。投資家や債権者の資金を預かって事業を行うのが経営者で、その代表が社長だ。
東電の株価が「半減期8日」で急落する中、社長は、なぜ出てこないの?
不思議で仕方がなかった。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故

アマゾンで購入する
講談社から発売された大鹿 靖明のメルトダウン ドキュメント福島第一原発事故(JAN:9784062174978)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.