首相支配-日本政治の変貌 (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | 首相支配-日本政治の変貌 (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 竹中 治堅 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121018458 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
戦後の歴代内閣の中では,小泉政権のリーダーシップが際だって強いものとなっています。このリーダーシップの強さの源泉を小泉純一郎のキャラクターに帰するイメージがありますが,この本ではそれを否定し(一定の影響は当然ありますが),日本政治の構造が変化したことがその原因であると明示してくれています。そして,その変化とは,1990年代の政治改革による自民党総裁の権限強化と,中央省庁再編による内閣総理大臣の権限強化であると述べられています。
詳細は本に譲りますが,上記二点の指摘は的確で,論理的にも納得性が非常に高いです。また,細川内閣誕生から郵政解散までの政治過程を振り返る形で論述を進めてくれているので,ここ15年の政治を振り返る機会にもなり,一石二鳥の著作だと思います。おすすめです。
個人的に印象に残った点は,橋本龍太郎元首相は日本政治に良い置きみやげを残してくれた政治家なんだと認識が新たになった点です。橋本龍太郎がいなければ,現在の小泉純一郎は生まれなかったし,また,この先日本が機動的な国家運営をなすことはかなわなかったのではないかと思います。
詳細は本に譲りますが,上記二点の指摘は的確で,論理的にも納得性が非常に高いです。また,細川内閣誕生から郵政解散までの政治過程を振り返る形で論述を進めてくれているので,ここ15年の政治を振り返る機会にもなり,一石二鳥の著作だと思います。おすすめです。
個人的に印象に残った点は,橋本龍太郎元首相は日本政治に良い置きみやげを残してくれた政治家なんだと認識が新たになった点です。橋本龍太郎がいなければ,現在の小泉純一郎は生まれなかったし,また,この先日本が機動的な国家運営をなすことはかなわなかったのではないかと思います。