『ギャツビー』がグレートな理由(わけ): 映画と小説の完全ガイド (【1冊で完全攻略!】) の感想

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参照データ

タイトル『ギャツビー』がグレートな理由(わけ): 映画と小説の完全ガイド (【1冊で完全攻略!】)
発売日販売日未定
製作者小野 俊太郎
販売元彩流社
JANコード9784779118791
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

今年6月中旬に封切られたデカプリオ主演「華麗なるギャツビー」に便乗しての出版ですが、これがなかなかの充実ぶりであります。
サブタイトルの「映画と小説の完全ガイド」に偽りはありません。フィッツジェラルドの名作の詳細な解説本に仕上がっています。
目次は以下の通りです。
1.登場人物とストーリーを早わかりナビ
2.25のキーワードで「ギャツビー」を深読みする
3.映画になった「ギャツビー」
4.映画と原作、どこが違う、なぜ違う?
5.村上作品で読むか、野崎孝で読むか
6.原作者のフィツジェラルドって、どんな人?
7.ザ・グレート・ギャツビーの偉大さ
「グレート・ギャツビー」はアメリカの高校教科書にも取り上げられるアメリカの国民文学とも言えるポピュラーな作品ですが、日本人にとってはやや難解な小説ではないでしょうか。読みこなすためには小説の背景であるアメリカの1920年代や、東部と西部、アメリカ社会の階層や民族、宗教問題などの知識が求められるからです。
私は、「グレート・ギャツビー」を3回(野崎訳1回、村上訳2回)で読みましたが、この解説書を読んで初めて知ったことが幾つもありました。たとえば「禁酒法」、「ウエストエッグとイーストエッグ」、「カトリックとルーテル派」、「ポロとフットボール」、「緑の光」などなど。あいまいに理解していた部分が詳細な解説によって鮮明になったことを喜んでおります。
訳文については有名な村上訳、野崎訳について丁寧に解説してありますが、加えて大貫訳、小川訳についても紙数を使って説明しています。
ということで本書は、小説であれ映画であれ「グレート・ギャツビー」を楽しむのには必須の知識を補ってくれるガイドブックと言えます。ページ数と装丁から見れば値段が1400円といささか割高に感じることを除くと(これで★1つ減としました)、お勧めできる内容だと思います。
公開されたデカプリオ主演の映画は素晴らしい出来映えで、たいへんに感動したことを付け加えておきます。ナレーションやセリフが原作に忠実で、それでいて原作よりもストーリーが分かりやすく感じました。

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彩流社から発売された小野 俊太郎の『ギャツビー』がグレートな理由(わけ): 映画と小説の完全ガイド (【1冊で完全攻略!】)(JAN:9784779118791)の感想と評価
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