よくわかる「世界の神器・魔導具」事典 (廣済堂文庫 ケ 2-2) の感想

商品の説明に、
「ざまざまな人気作品に登場した150種のファンタジーアイテム
を網羅した究極の一冊」とあり、その通りの内容の本なのですが、
それぞれの説明はかなり簡潔です。

しかし何より、他社の同じような企画の本のダイジェスト版としか
言えない内容だったのが残念でした。

それは新紀元社という出版社の「魔導具事典」という本なのですが、
こちらは同様の企画で、600以上のアイテムについて、事典形式で
紹介しています。
私はこの「魔導具事典」を所有していたため、本書からは、ほとんど
新しい情報を得られませんでした。

価格帯がまったく違う本なので、ダイジェストで廉価版というのは
理解できるのですが、出版社も著者も違うので、そういうわけでは
ないのだと思います。しかし、内容的には明らかにそれに近いので、
そのあたりの関係をわかりやすくしていただきたかったです。

正直なところ、この2冊の本が、そのような関係とわかっていれば、
こちらは購入しませんでした。もちろん、私同様、魔導具事典を
所有している人には、お勧めできません。