漱石大全 の感想
参照データ
タイトル | 漱石大全 |
発売日 | 2013-11-29 |
製作者 | 夏目漱石 |
販売元 | 古典教養文庫 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
岩波版全集。欲しくても手に入らなかった。しかし今こうして漱石の著作がほとんど手中に入ってしまった。これだけで星5つ。もちろん、あのオレンジ色の装丁、しかも箱に納まった書籍の重厚さや、旧かな遣いの味わいはない。しかし、老い先短い身にしてみれば、これもまたいいのかも知れないとひとり合点しているところ。
もちろん漱石の作品はたいてい若い日に読んでいます。いくつかは現に所蔵しています。特にその初版本さえ、あるものは持っています。
懐かしさが半分、持ち歩くには大変都合がいいのが半分でこの電子版を求めましたが、読むためには、そしてかつての感懐を思い出すにはこれで十分です。
私は漱石の書簡が好きなのですが、それはあまり取り入れられていないのが残念です。特に晩年の弟子たちにあてた手紙や、修善寺から子供たちへの手紙などは絶品といっていいでしょう。漱石の人間性がまざまざと感じ取られて、読んでいると少し胸が熱くなります。これらがないので、ないものねだりを承知の上で星四つとしました。
漱石の日本文学に果たした役割が一望の下にあり、これがわずかな値段で手に入るとはいいご時世になったものです。文句を言えば罰が当たりましょう。
懐かしさが半分、持ち歩くには大変都合がいいのが半分でこの電子版を求めましたが、読むためには、そしてかつての感懐を思い出すにはこれで十分です。
私は漱石の書簡が好きなのですが、それはあまり取り入れられていないのが残念です。特に晩年の弟子たちにあてた手紙や、修善寺から子供たちへの手紙などは絶品といっていいでしょう。漱石の人間性がまざまざと感じ取られて、読んでいると少し胸が熱くなります。これらがないので、ないものねだりを承知の上で星四つとしました。
漱石の日本文学に果たした役割が一望の下にあり、これがわずかな値段で手に入るとはいいご時世になったものです。文句を言えば罰が当たりましょう。