nginx実践入門 (WEB+DB PRESS plus) の感想
参照データ
タイトル | nginx実践入門 (WEB+DB PRESS plus) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 久保 達彦 |
販売元 | 技術評論社 |
JANコード | 9784774178660 |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » プログラミング » ソフトウェア開発・言語 |
購入者の感想
nginx の入門書と(簡略化された)リファレンスマニュアルの中間に位置する本である。
基本、x というディレクティブは y という書式で z という具体的な記述・使用ができる、といった具合で、章を追う毎に頻出ディレクティブが徐々にカバーされていく。 nginx の概要とアーキテクチャについては至極簡潔、必要最低限の説明で止められている。 リファレンスらしく、文体は無味乾燥、特定のネットワーク構成も想定されておらず、実際、構文内の server_name のホスト名は RFC にある通り example.com や *.example.com が使用されている。
利点は、本著が最近の nginx に基づいているということだ。 事実、Debian GNU/Linux 8 (jessie) 上の nginx バージョン 1.9.5 が動作環境とされており、他に参照されているソフトウェアもかなり最新のバージョンで動作確認が成されている。 一方、抜けている「実践的な」設定項目が多々あるのも事実で、例えば、帯域制限でよく使用される limit_rate や、パフォーマンス向上の為の tcp_nodelay ディレクティブは登場すらしない。 個人的に、9章「Luaによるnginxの拡張」や10章「OpenResty」に割くページ数を減らして、もっと実践向けのユースケースをカバーして欲しかった。
ただ、全体的な内容は悪くないと言える。 記されている情報は正確であるし、基本ディレクティブは大概網羅されているからだ。 コンテンツをもう少々親切にすれば情報の価値は上がると思われる。
基本、x というディレクティブは y という書式で z という具体的な記述・使用ができる、といった具合で、章を追う毎に頻出ディレクティブが徐々にカバーされていく。 nginx の概要とアーキテクチャについては至極簡潔、必要最低限の説明で止められている。 リファレンスらしく、文体は無味乾燥、特定のネットワーク構成も想定されておらず、実際、構文内の server_name のホスト名は RFC にある通り example.com や *.example.com が使用されている。
利点は、本著が最近の nginx に基づいているということだ。 事実、Debian GNU/Linux 8 (jessie) 上の nginx バージョン 1.9.5 が動作環境とされており、他に参照されているソフトウェアもかなり最新のバージョンで動作確認が成されている。 一方、抜けている「実践的な」設定項目が多々あるのも事実で、例えば、帯域制限でよく使用される limit_rate や、パフォーマンス向上の為の tcp_nodelay ディレクティブは登場すらしない。 個人的に、9章「Luaによるnginxの拡張」や10章「OpenResty」に割くページ数を減らして、もっと実践向けのユースケースをカバーして欲しかった。
ただ、全体的な内容は悪くないと言える。 記されている情報は正確であるし、基本ディレクティブは大概網羅されているからだ。 コンテンツをもう少々親切にすれば情報の価値は上がると思われる。