白亜紀の生物 下巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ)) の感想

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参照データ

タイトル白亜紀の生物 下巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))
発売日販売日未定
製作者土屋 健
販売元技術評論社
JANコード9784774175416
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 恐竜

購入者の感想

地質時代ごとに、当時生きていた生物についての文章・化石・復元イラストをまとめたシリーズの8巻目になります。
シリーズ共通でフルカラーであり、装丁も立派、その分、お値段も相応と言った所です。

このシリーズの最大の魅力は、やはり、綺麗な化石写真にあると思われ、この巻でもそれは健在です。
また、本文中で取り上げられている話題も興味深いものが多く、楽しく読むことができます。

しかし、同時に掲載されている復元図の品質・信頼性については疑問符が付きます。
ズブの素人の判断ではありますが、少なくとも、以下の二点は問題として指摘できると思います。

 ・同時に掲載されている化石標本・復元骨格などと見比べても、全体のバランスや部分の形状・位置などに明らかな違いがある
 ・全く同種か、極めて近縁の生物を描いているのに、絵によって「復元」の仕方が一貫しない
   (この巻に掲載の分では、「頭骨の穴に対する鼻孔の位置」や「口を閉じた時に歯が見えるかどうか」 など)

  ※ 前者について補足
   他の巻に掲載の図で恐縮ですが、4巻p94の爬虫類:メソサウルスの後脚や尾の長さなどが分かりやすい事例になると思います。
   この例では、化石標本の変形の影響や、骨格と本書の図で採用した復元が異なる可能性をほぼ排除できるのではないかと考えます。

私のような素人にとって、化石になった生物の遺骸から、生きている状態を想像するのは大変難しいことです。
そのため、復元画の掲載は理解の大きな助けとして喜ぶべき所なのですが、
私の場合は本書の復元画がどの程度信頼してよいか判断できず、魅力を感じることができませんでした。

今まで全巻買い揃えていますが、上記の点は、このシリーズの最大の欠点だと考えています。

※ 批判点がより具体的になるよう、疑問点についての詳細を書き足し、改めました 2015/8/23

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