おいしいコーヒーの真実 [DVD] の感想

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参照データ

タイトルおいしいコーヒーの真実 [DVD]
発売日2008-12-05
監督マーク・フランシス
出演タデッセ・メスケラ、他
販売元アップリンク
JANコード4932487024216
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドキュメンタリー

購入者の感想

エチオピアのコーヒー農家の苦悩が描かれている。

エチオピア農協の代表者がフェアトレード実現の為流通業者等を省いて直接欧米の焙煎業者にコーヒー豆を売り込んで利幅を広げ少しでも農業従事者の生活を改善しようと頑張っている。

彼が欧米の食料品店で商品棚に並んでいる商品を見て愕然とする。何十ものコーヒー豆が競合するように並んでいて店員にエチオピア産の豆がどこにあるのか聞いてもわからない。やっと棚の後ろの方に押し込められているのを見つける。

このシーンは資本主義を象徴している。農協代表者の彼も問題の根本はフェアトレードで解決するようなものではないと恐らく気がついたと思う。

農民の一部はコーヒー豆より高く売れるという理由で麻薬の一種であるチャットの木を栽培し始める。食料を買うのも、学校に行くのも、医者にかかるのも、お金が必要だから。みんな金の話ばかり。そしてその金を得る手段が貿易しかない。要するに外国に依存することが前提のシステムにはまりこんでしまっている。

コーヒーやチャット以外の作物を育てるには適さない環境。貧弱な農業設備と知識。今あるものにすがりつくしかない人々。

もし本当にエチオピアの自立に手を差し伸べるとしたら、農業知識と設備を提供し自国内で最低限の食料自給ができるようにしてあげることだと思う。

フェアトレードの実現は必要だけど、先進国の需要に依存する弱者の立場では何を主張しても無駄。俺たちは別にコーヒーなんて作らなくてもやっていけるよ、やめたっていいんだよと言えなければならない。

先進国が必要とするものを作るのではなく自分たちが食っていく方法を自分たちの手で考えて自分の手で自分の腹を満たす。貿易やグローバル化前提の世の中になっていく風潮に対抗していくために最低限自分の面倒は見れないといけないなと思わされる内容だった。

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