経済学を学ぶ (ちくま新書) の感想

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参照データ

タイトル経済学を学ぶ (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者岩田 規久男
販売元筑摩書房
JANコード9784480056023
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

購入者の感想

 すっかり内容を忘れてしまっていたので再読。
 まずプロローグ。「経済学とは何か」について。ほとんどの人が「よく分からずに何となく」で済ませているであろう問いかけ―に対して、具体的な例を挙げて説明。

 次、第1章。価格がものやサービスの利用を特定の人に限定するため手段の一つであることを説明。グリーン車が自由席車より高いことに理解を示す人が、高速道が有料であることに納得しない矛盾を明らかにするなど。また、金さえ払えば入れる大学というものが存在しない理由は倫理的観点からではなく純粋に経済学的観点から説明される、等々。
 ここで重要な考え方―経済主体を「一定の制約条件」の下で「一定の目的」を最大限達成しようとする主体ととらえる―を紹介(何の目的もなく、また目的があってもその目的を最大限達成するうえで何らの制約も存在しないような場合には、経済学的な考え方は有効性を失う)。見せびらかしたり、羨ましがらせたりすることから得られる満足感も経済学でいうところの効用であり、消費者が合理的ではないというよくある経済学に対する批判は妥当ではない。

 第2章、アダム・スミス。分業は国を富ませ、前提は交換(市場が発生)にあり。交換手段として商品貨幣から始まり金属貨幣、鋳貨、銀行券、兌換紙幣制度、金本位制、管理通貨制度、法定貨幣など用語を順に説明、物価の安定化が日銀の基本的な任務であることも明らかにする。
 常設の市場(いちば)は地理的に拡大するにつれ、抽象的な交換プロセス―市場(しじょう)と呼ばれるようになる。
 ここで重要な点。すなわち分業は市場の大きさによって制限される。市場の大きさを決める要因としては交通・通信機関の発達の程度などがある。貿易によって小国や途上国も規模の経済を利用し産業を発展させることが可能。また、比較優位の原理は、たとえあらゆる点で他の人より劣っていても、その人にふさわしい仕事が存在するという意味で、人に優しい。
 ここでは市場が社会の資源配分の問題を解決する点を様々な具体的例を用い説明している。

本当に基礎の基礎から書いてある、わかりやすい経済学入門書です。

高校の経済の教科書に使いたいぐらいです。

価格の決定、ミクロ・マクロ、需要と供給、などが初歩から書いてあります。

ただ、経済学って何?、ぐらいのところからわかるように書いてありますので、ある程度基礎知識があると簡単で退屈してしまうかもしれません。

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