三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈03〉2030年の「住まう」を考える (フロネシス 3) の感想

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タイトル三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈03〉2030年の「住まう」を考える (フロネシス 3)
発売日販売日未定
販売元丸善プラネット
JANコード9784863450462
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

『フロネシス』は、日本の総合シンクタンクである三菱総合研究所が2009年1月から1冊1テーマで出し始めた総合未来読本である。それまで三菱総合研究所は『全予測』がヒットした以降は、あまり黒字の出ない出版事業から基本的に手を引いたのであるが、東証一部に上場したこともあり、広告も兼ねてという発想があったのであろうか。再び、出版に力を入れたという経営判断があったのかもしれない。ということで、本書はその3部目で2009年の4月に出版されている。1号が同年1月に出版されたので、月刊もしくは隔月刊を当初は予定していたのではないかと思われるが、その後、ペースは大幅にダウン。7号が出たのは2012年2月で、それ以降が出ていないので、また企画倒れしたのかもしれない。

そんなげすの勘ぐりはともかくとして、本書である。将来の「住まい」への分析と、幾つかの興味深い事例紹介、そして、「住まい」というテーマとはほとんど関係のない三菱総研の研究員のエッセイが巻末に幾つか紹介されている。これらのエッセイはそれなりに面白いが、「住まい」のことだけに関心のある読者にとっては無駄に等しい内容であろう。そういった意味でも、『季刊三菱総研』ぐらいのノリで手にするといいと思われる。「住まい」のトレンドを知るうえでは役に立つが、体系的では決してないので、あまり期待すると損をする。

私は買って、そこそこ内容には満足できたのだが、一つのテーマに関する単行本というより、雑誌的な内容であることを購入する前に知っておいた方がいいかと思う。そして、雑誌的な内容であるがゆえに、2009年4月に出されたということは、情報的価値が相当、償却されていることも認識していた方がいいかとも思う。あと、字数はとても少なく、あっという間に読み終えてしまう。

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