沖縄と本土――いま、立ち止まって考える 辺野古移設・日米安保・民主主義 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル沖縄と本土――いま、立ち止まって考える 辺野古移設・日米安保・民主主義
発売日販売日未定
製作者翁長雄志
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022513212
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門

購入者の感想

本書は、沖縄を内植民地として、本土を宗主国であると正しく規定しています。本土は、法体制では沖縄を包括し、離島と対置させる概念ですが、此処では沖縄の構造的差別批判の意を込めてこう表現されます。

沖縄の声は、翁長さんの論説に集約されています。幾つかの要諦があります。

1)本土の人間は、ソ連崩壊後も米軍基地安保体制に賛成なのに、なぜ本土に基地をおきたがらないのか?抑止力なるものを一県に集中させるのは自己矛盾である。

2)今や米軍基地は沖縄経済の最大の阻害要因である。

3)普天間に限らず、沖縄の米軍基地は全て米軍に強制接収されたものであり、決して軍用地料目的で基地を建設させたという道理はない。これは、沖縄の歴史と民意の修正主義的歪曲である。

4)新辺野古基地を建設しても、全体の基地負担73.8%の0.7%の軽減にしかならず、変化はない。全ては県内移設だからである。

5)民主党の森本元防衛大臣は、著書で辺野古基地は元来オスプレイ100機を置く為のもので、普天間基地が耐久性で問題なので、その新基地として建設される主旨を表明している。オスプレイは、辺野古基地で増え続け、負担は増えていく公算である。

6)集団的自衛権も地政学的に沖縄に関係なくなる中東までも包括するのに、沖縄に基地を押し込んでおくのはただ本土防衛という幻想と日米同盟で米国に媚を売るために過ぎない。

7) 日本及び沖縄の抑止力は、我が国の自衛隊である。

私は、本書で沖縄独立反対派の佐藤さんが翁長さんは、辺野古基地に反対で、それ以外の基地は沖縄で反対しない点を指摘しています。また、翁長さんが基地建設承認取り消しを、工事の事前協議自体が過ぎ、訴訟問題が深刻化する工事着手後に後回しにした点は世紀の疑問のままです。

最後に、 沖縄負担に対して、沖縄が格別の振興策をもらっているからいいねという本土の謬見を翁長さんが否定しています。これも正論です!

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

沖縄と本土――いま、立ち止まって考える 辺野古移設・日米安保・民主主義

アマゾンで購入する
朝日新聞出版から発売された翁長雄志の沖縄と本土――いま、立ち止まって考える 辺野古移設・日米安保・民主主義(JAN:9784022513212)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.