別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう (教養・文化シリーズ) の感想

NHK eテレで再放送されていた番組をたまたま視聴しました。

衣食住に不自由せず、無尽蔵にお金があり将来に不安の無い生活･･･
誰もが一度は夢見るそんな生活があったら人は幸せか？

そんな人類永遠のテーマについて井原西鶴の「好色一代男」が挑んでいたのをはじめて知りました。
作中の主人公世之介の好色加減は多分にオーバーに脚色されている面があるとはいえ、
今ほど恋愛に自由の無かった江戸時代に女性(男性まで！)との半端ない肉体関係数にまずびっくり。
また、放蕩三昧についても人が一生に使い切れる限界の財産の量があるなど、考えたこともない視点が満載です。

何でも満たされているのが幸せではなく、果てしない豊かさがどれだけ苦しいものか･･･
人の幸せに対して経済学や心理学、文学などから刺激的で興味深い発言の数々が繰り広げられます。

普段自分だけで読書やセミナーで学ぶのとは一味違う、人間に対する深い洞察が得られる放送でした。

録画していなかったので、この放送がまとめられた本が出版されたのを知り、早速購入しました。

また改めて放送内容を振り返ることができ、うれしい事です。

「幸せ」という重いテーマですが、とてもわかりやすく共感しやすい内容になっています。

皆さんもぜひ！