人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書284) の感想

美食世界一の小さな街、サン・セバスチャンの
ガイドブックにもなる一冊。だが、ここには、もっと大きな
秘密、どうすれば、観光の町として成功し、世界中から
観光客を集めることができるのか、そのヒントがたくさん
隠れている。

サンセバスチャンは、ジャンボ機が着陸できる空港もない、
人口わずか１８万の街だ。だが、レシピや調理法を
教え合い、料理大学を開き、街全体のレベルを上げる
ことに成功して、今や世界トップのレストランが
多数、軒を並べることになった。

観光についても、各国の旅行客に合わせたサービスを
提供、最高ランクのホテルも完備している。

それにくらべて日本は？
日本全国で「ゆるキャラ」を競ってつくっても、
世界からは誰もやってこないし、笑われるだけだ。
観光を仕事にしている人は、この本を読んで
今一度、考えてみることが必要だと思った。