Singles II の感想

今ではこのＣＤでしか聴けない曲もあり、
コレクターズ・アイテムの要素が強い。

異色作と言うのか、アルバムには入り込めなかった、
一曲、単品の完成度の高い曲が多いので、
今でも時々手が伸びるＣＤです。

なかでも、

「ジェラシー・ジェラシー」
タンゴのリズムって言うのでしょうか、
切れ味のいいアレンジ、たたみかける様な複雑メロディー、
自嘲的でクールでコミカルな詞、面白い一曲です。

「シュガー」
椎名和夫氏の手がけた「決定版」みたいなアレンジは、
シャープで硬質。
みゆきさんの乾いた歌声がとてもマッチしている。
詞の中に完成されたドラマが、
限定的に「この歌が聴きたい」と思わせる。
発売から既に２０年以上たつのに、
未だに時々聴きたくなる一曲です。

「見返り美人（２nd Version)」
１９８６年に萩田光雄氏のアレンジで発表されてから五年後、
瀬尾一三氏のリ・アレンジ・バージョン。
この歌は当初、中森明菜嬢に提供される予定だったと、
なんかで読んだ記憶がある、真偽のほどはわからないけれど。
萩田版を聴くと、中森さんじゃ無理？って思うけど、
瀬尾版を聴くと、中森さんの声で聴いてみたくなるのです。

オリジナル・アルバムにも収録された
「with」「誕生」「あした」「Ｍａｙｂｅ」などなど、
不滅の名曲が多数あり。