消えた春―特攻に散った投手石丸進一 (河出文庫) の感想
参照データ
タイトル | 消えた春―特攻に散った投手石丸進一 (河出文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 牛島 秀彦 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309472737 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
特攻で散った唯一のプロ野球選手石丸進一。もし、戦死しなければ、球史に名を残した投手になったであろう。筆者は石丸進一のいとこにあたるだけに、そのタッチは愛惜があふれていて、読んでいて悲しく虚しくなってくる。特に出撃直前、戦友相手に思い切りストライクを10本投げ込んだくだりは涙なくは読めない。戦争が青春だった時代、その中でも、青春を燃やして散っていた多くの若者たちの鎮魂歌となる一冊である。