物欲なき世界 の感想

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参照データ

タイトル物欲なき世界
発売日販売日未定
製作者菅付雅信
販売元平凡社
JANコード9784582824810
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 消費者問題

購入者の感想

【概要】
(分野)ポスト資本主義、成熟社会
(頁数)目次&前書8頁 + 本文240頁 + 後書8頁
(出版日)2015/11/4

 本書では、「モノが溢れる」現代の新しい生き方を、ファッションやDIY、ビジネス、子育てから農業、金融に至るまでの非常に多彩な分野で活躍されている方々の体験談を交えながら紹介しています。
更には、こうした多彩な「生き方」に共通する「モノ離れ」の兆候を、著名な経済学者、哲学者の言説を利用しながら、「カスタマイズ」、「シェアエコノミー」、「時間的貧困」、「脱成長」などの様々な観点から、紐解いて行きます。

 本書は、特にビジネスという点において、今まで通りの「大量生産・大量消費」型の経済が、新しい局面に向かっていることを具体的に理解するという点で、有用な書籍だと思います。

【内容】
 本書に通底するテーマは、「価値観の多様化」と「持続可能性」です。特に「先進国」においては、「モノがあることが当たり前」になってしまったことで、「モノの消費」によって「他人と差をつける」ことの意味が失われつつあると述べられます。

 本書は6つの内容に区切られています。
 第1に提示されるのは、「生き方(ライフスタイル)」が物質的な「モノ」よりも価値を持つようになったという指摘です。
 また、第2に提示されるのは、米国や中国という「大量消費」の代表格である超大国で起きている、「物欲」の変化です。米国や中国でも、「自分らしさ」を統一化された高級ブランドの「消費」ではなく、「隠れ家」的なショップを巡ったり、「DIY(do it yourself ; いわゆる日曜大工)」で自らモノづくりを行ったりする兆候が見られると言われます。
 第3に提示されるのは、「モノ」としての商品が、「脱物質化」すること。つまり、第一次、第二次産業より第三次産業(サービス業)が経済の中核であると述べられます。

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