うさぎのヤスヒコ、 憲法と出会う: サル山共和国が守るみんなの権利 (「なるほどパワー」の法律講座) の感想
参照データ
タイトル | うさぎのヤスヒコ、 憲法と出会う: サル山共和国が守るみんなの権利 (「なるほどパワー」の法律講座) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 西原 博史 |
販売元 | 太郎次郎社エディタス |
JANコード | 9784811807683 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 憲法 |
購入者の感想
もとは知人の蔵書として紹介され、貸してもらっていい?と言って借りた本なのだけど、うっかり電車の中で黄色の帯を落としてしまったらしい…そんなわけで、新しいのを注文しておいて、自分は帯なしになったうさぎのヤスヒコ、読みました。
以前、憲法について、憲法9条を守ってきた日本人にノーベル賞を!という、Change.orgというサイトでの署名活動を知人に紹介したら、「憲法のこととかよくわからないし、政治的なことを言うのはSNSでは危険なことだ」という趣旨のことを言われたことがあって、ちょっとがっかりしたことがあったんだ。だけどそれは多分、そういう人に向かって、憲法をなぜ守ろうと考えているのかということを、僕がツボを外さずに簡潔に説明できなかったからだと思うのです。
「ウサギのヤスヒコ、憲法と出会う」の素晴らしいところは子供に身近な事例を上手に物語にして、憲法に照らして考えるということをしてみせてくれるところです。一つの判断をするときに、相反するルールのどちらを適用すべきかというところで、そのルールを使うことがいいのかどうかを判断するためのポイントは「なるほどパワーの大きさを比べる」ということでした。いろいろな問題で対立する考え、制度、ルールが有るのですが、しかしながら素直に考えれば、このシンプルな『なるほどパワー」で大半の揉め事にはかたがつくのだということに気付かされました。
うさぎのヤスヒコのお話のあとに「基本的人権」について4ページの解説が、本編と同じように易しい表現で加えられています。この4ページを読むだけでも素晴らしくいい…というか、これがこの本の中のキモなのかもしれないと思います。
基本的人権には自由権と社会権がある、という、ごくごく基本的なことをとても易しい表現で丁寧に説明してくれて、民主主義とは多数決だけではないのだということを明確に説明してくれています。
全編にわたり、子供たちをやさしく見守る視点から書かれていて、子ども向けの本と思われる向きもあるかもしれないけれど、これは物分りの悪い、柔軟性をなくし、勉強することを面倒なことのように思い始めた大人こそ読むべき本であろうと思います。
以前、憲法について、憲法9条を守ってきた日本人にノーベル賞を!という、Change.orgというサイトでの署名活動を知人に紹介したら、「憲法のこととかよくわからないし、政治的なことを言うのはSNSでは危険なことだ」という趣旨のことを言われたことがあって、ちょっとがっかりしたことがあったんだ。だけどそれは多分、そういう人に向かって、憲法をなぜ守ろうと考えているのかということを、僕がツボを外さずに簡潔に説明できなかったからだと思うのです。
「ウサギのヤスヒコ、憲法と出会う」の素晴らしいところは子供に身近な事例を上手に物語にして、憲法に照らして考えるということをしてみせてくれるところです。一つの判断をするときに、相反するルールのどちらを適用すべきかというところで、そのルールを使うことがいいのかどうかを判断するためのポイントは「なるほどパワーの大きさを比べる」ということでした。いろいろな問題で対立する考え、制度、ルールが有るのですが、しかしながら素直に考えれば、このシンプルな『なるほどパワー」で大半の揉め事にはかたがつくのだということに気付かされました。
うさぎのヤスヒコのお話のあとに「基本的人権」について4ページの解説が、本編と同じように易しい表現で加えられています。この4ページを読むだけでも素晴らしくいい…というか、これがこの本の中のキモなのかもしれないと思います。
基本的人権には自由権と社会権がある、という、ごくごく基本的なことをとても易しい表現で丁寧に説明してくれて、民主主義とは多数決だけではないのだということを明確に説明してくれています。
全編にわたり、子供たちをやさしく見守る視点から書かれていて、子ども向けの本と思われる向きもあるかもしれないけれど、これは物分りの悪い、柔軟性をなくし、勉強することを面倒なことのように思い始めた大人こそ読むべき本であろうと思います。