山頭火句集 (ちくま文庫) の感想

ちくま文庫版と春陽堂版とで内容が結構異なりますが、同じレビュー欄というのは乱暴ですがなアマゾンさん。
私は結局両方買ってしまいました。物好きか？なので以下お役に立てれば。

【ちくま文庫】★★★☆☆
好き好きですが、Kozaki Kanさんの絵（版画?）、カラーできれいでよいのですが、文字よりインパクト強すぎて、同じ見開きページの他の句を食ってしまう。
ちょっとうるさい感じがします。親切も過ぎれば仇な感じで残念。
絵本的な感じで楽しみたい、文字だけでは寂しいという方にはよいでしょう。
「草木塔」以外の句の掲載順が晩年→初期の順（草木塔時代の非採用句はなし）。山頭火本人の随筆多数掲載。
396ページ。

【春陽堂】★★★★★
挿絵はありません。純粋に山頭火の文字の世界を味わいたければこちら。
「草木塔」以外の句の掲載順が年代順（草木塔時代の非採用句も含む）。山頭火本人の随筆はなく、60頁に及ぶ村上氏の解説あり。
489ページ。

「草木塔」、年譜、さくいんはどちらも入っています。