語源で覚える英単語3600 の感想

この本に収録されている語彙は、数ある語源系の本の中ではかなりハイレベル。なので、これ単独で暗記に使うには正直不向きです。アルファベット順に単語が収録してあり、ページの最初から暗記しようとすると、相当ハードで効率も悪いので。。。暗記用なら、もっと難易度別になっていたり、イラストや語源の説明がある本のほうがよいです。ですが、辞書的に使う分には非常にお勧めです。たとえば、TOEFLテスト英単語3800 (TOEFL iBT大戦略シリーズ)など、難易度／頻度別の単語本と併用し、出てきた単語の成り立ちをこれで調べる＋ついでにその周囲のワードも一緒に覚える、という風にすれば、非常に有意義かと思います。

ちなみに、出てくる単語が比較的アカデミックなため、特にTOEFL対策にお勧めです。私は英語に関しては中級プラス（TOEFLiBT 100、TOEIC 940ほど）ですが、それぐらいの学習者がつまづきがちな単語がかなりカバーされているのは、他の語源本にはない特色です。この語彙数／難易度は類似本の中ではかなり貴重です。

それにしても、唯一残念な点は、語源の元になる単語の説明がないこと。例えば「-ceive, -cept, -cip, -cup, -cap ="take"」と機械的に書いてあるのみなので、丸暗記しようにもとっかかりがなく、だんだん混同してくるのだけど、「まず、ラテン語の"capere"という言葉にtakeという意味があり、capereの派生形として上記があるので、これらの接尾語のあるものは、すべてtakeのニュアンスを含んでいる」などという説明があったほうがはるかに覚えやすかったかなぁ、、。というわけで、★４つ。