他力の思想~仏陀から植木等まで (叢書 魂の脱植民地化 4) の感想

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参照データ

タイトル他力の思想~仏陀から植木等まで (叢書 魂の脱植民地化 4)
発売日販売日未定
製作者山本伸裕
販売元青灯社
JANコード9784862280664
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門

購入者の感想

「他力の思想」を読むと、今まで身近に感じたことのなかった仏教が、生きやすくするために役立つ思想なのだと感じられます。
祖父の家にあった仏壇や葬式が思い出される以外、仏教を自分のものとして捉えたことがありませんでした。正しいとされる考え方があってそれを信じることが宗教で、ある真理を盲目的に絶対であるとする宗教に私はどこか疑わしさも感じていたのです。
しかし著者が言う仏教とは「頷きを伴う主体的経験によって成立する宗教である以上、個々の頷き以前に、どこかに「真実」があるように思いなし、それを自己の外部に探し求めようというのは、「仏教」という宗教の本質を捉え損ねた、本末転倒した理解であると言わざるを得ない。」というように個々の人間の生き方に沿って、自分の苦悩を減らすため、生きやすくするためにその人自身が感じ取っていくものなのかなと思いました。
「他力」によって生かされていることに気付いて柔軟に生きて行く。「世界の中で現実に起こり、この私に経験されるどんな出来事であれ、理由なく生じたものは何一つ存在しない。」こう考えると、自身の存在も日々の営みもすべて意味のあるものだと思えてきます。
仏教に馴染みのない人にも生きづらさを感じている人にも、より良く生きるためのヒントがたくさん詰まった良書だと思います。

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青灯社から発売された山本伸裕の他力の思想~仏陀から植木等まで (叢書 魂の脱植民地化 4)(JAN:9784862280664)の感想と評価
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