糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべ て (幻冬舎新書) の感想

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参照データ

タイトル糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべ て (幻冬舎新書)
発売日販売日未定
製作者山田 悟
販売元幻冬舎
JANコード9784344983977
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 食・栄養 » 保健食・食事療法

購入者の感想

既に江部康二/釜池豊秋/夏井睦/渡辺信幸等の
の本を読んで糖質制限を実践しています。
「何をどのくらい食べるべきか?」
といった知識は習得し既に糖質制限生活を
確立できている自負がありました。

しかしふんどしを締めなおす意味で、糖質制限の
総ざらいをしようとこの本を手に取ってみましたが、
未だにその安全性や効果について、医師の間でも
議論が交わされていることを知りました。
最近報告された論文などがふんだんに紹介されています。

この本の主旨を一言で言えば「緩やかな糖質制限のススメ」
ということになるでしょう。糖質制限は、日本人なら誰もが大好きな
ラーメンやカレーを控えるというある意味苛酷な食事法ですから、
「緩やか」な分だけ糖質制限ビギナーにはとっつきやすいでしょう。

しかし「緩やか」でなければならない理由がケトン体を増やしすぎない
ためという点で、従来の糖質制限に一石を投じているといえるでしょう。

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P81「ケトン体が増えすぎることで血管内皮細胞の機能が落ちてくるという
データがいくつもありますし」

P82「ケトン体を出すような極端な糖質制限のリスクが示唆されている以上、
まだ積極的にやるべきではないというのが私のスタンスです」
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ケトン体慎重論ですね。

現在の糖質制限推進派の医師は総じて「ケトン体」の安全性を謳っています。
「ケトン体」は糖質制限を行う上では不可欠なエネルギーであり、
むしろブドウ糖だけに頼って動いていた体をケトン体も
十分に使うモードにする方がより健康的であるとの意見が大勢です。

私も糖質を制限したおかげで、体が「ケトン体消費モード」

現役の医師です。「炭水化物が人類を滅ぼす」で糖質制限に興味をもち、江部先生の糖質制限関連の書籍で火がつき、パールマター先生の「いつものパンがあなたを殺す」でマニアになりました。現在、世界規模で起こっている糖質制限のトレンドを学術的に、慎重に述べた良書です。
なんだかよくわからないカラミ方をしているレビューもありますがそんなのは無視して下さい。
一読の価値ありです。
カロリー制限に意味はないのくだりは卓越です。
また、エビデンスレベルの進歩、最近の知見に基づく記述は冷静であり、客観的です。過去の様々な医学会の過ちを述べているあたりも正直で公正に感じられます。
糖尿病ではない方が、いかに元気で完璧な体調を維持するかという観点でも大変参考になる本です。
こんな本を北里のセンター長が出されるということに、ある意味で衝撃を受けています。
そして、糖質制限がまやかしなどでは決してないこと、これをどうやって広めていくかが非常に重要であることを痛感しました。

「自分の主張は、糖質制限とはちょっと違う!ロカボだよ!」
と書きつつ、なんか色々と中途半端で残念な書籍。

特に「糖質制限によってケトン体が増えすぎるとケトアシドーシスになる」という、
致命的な間違いを犯してます。
同時期に発売した、宗田先生の「ケトン体は…」の書籍を読まれて勉強してみてください。

また「食物繊維は大切!糖質の吸収をおさえるから」と書いてますが、
その論理でいくと、そもそも糖質制限で糖質を食べなければ不要、ということになりませんか…?

糖質制限を悪く言いつつ、中途半端に糖質制限っぽい、あいまいな「ロカボ」という食事法をすすめ、
すべて読み終わったあとも何が言いたかったのかよく分からない本です。

研究レベルが、研究レベルが、と言いながら、書籍の中で、根拠不明瞭な決めつけを多々行っている印象です。

糖質制限の流行の中で、少しでも自分は違うと言いたいだけの、
「糖質制限は悪くないけど、でもこうするといいかもね」という中途半端な主張を行う
ありがちな本のうちの一冊です。

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