ほぼ日手帳公式ガイドブック2016 This is my LIFE. の感想

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およそ160ページのうち、80ページほどが商品解説で、残りは実際の使用者を覗いていくスタイルのガイドブックでお値段もそこそこする為、手帳購入を既にに検討している方向けの本である。

SNSの発達に沿ってガイドブックに掲載される手帳の内容もWeb公開されている手帳に寄っていっているように感じる。
そのためスケジュール管理として使っている人がガイドブック内で少なく、折角年々改良されている24時間の時間軸の使用者が佐藤ディレクターくらいであったのが残念に思う。
手の込んだ手帳を毎日熱心に作品としてWeb公開している人が多いが、作品が見える分、生活感は見えない人がチラホラ載ってるという不思議な手帳の本になっているので、作品集的な要素が強い印象である。
見栄えの綺麗な手帳を取材するのはやる気も出るし素晴らしいと思うが、そういった作品を日々発表する上でどんな時間のやりくりをしているのか、また子供の手帳の取材であれば習慣づけのためにしている事等、踏み込める部分があるはず。綺麗な手帳をSNSで発表しつつも裏でweeks、付箋などのメモ帳、マンスリーページを使ってスケジュール管理している人を何人も拝見しているので、そういった部分を併せて見れなかったのを残念に思う。
よって、帯にあるLifeという内容よりも手帳そのものに注視した内容だと感じる。もちろん書き手の詳細より綺麗な手帳をたくさん見たいという方もいるだろうし、そういう方にはオススメである。

上記でも述べたとおり、Web上での情報集めれば集めるほど視覚優先に寄ってしまうので、同じような手帳を作りたい人は参考になるだろう。
インスタグラムについて触れて欲しいと昨年レビューで書いたが、今年はそれに対して数ページ割いてしっかり説明してある部分は非常によかった。しかしここ1.2年、コンビニでプリントできるほぼ日に関したフリーペーパーや、手帳デコレーションのための紙素材を無料で配布している人も多くほぼ日ハッシュタグ内でもよく見かけるので、タグ紹介だけでなくwebでの流行についても踏み込んでいけると良いのではないかと思う。