石油と日本: 苦難と挫折の資源外交史 (新潮選書) の感想
参照データ
タイトル | 石油と日本: 苦難と挫折の資源外交史 (新潮選書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中嶋 猪久生 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106037689 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 資源・エネルギー |
購入者の感想
石油産業史としては、ダニエルヤーギンの石油の世紀が有名ですが、日本、特に現代に近い時代について分かりやすく、詳しく書いたドキュメントはあまりないのではないでしょうか
このほんは、著者の経験を交えながら、石油と日本の同時代史をよみやすく書いています。
特に、
アラビア石油の盛衰以降の話は非常に身近な時代でもあり、
国際政治とビジネスの現実を生き生きと伝えてくれます。
これからの日本のエネルギーを考えていく上でも、基本的な知識源としてもオススメします
このほんは、著者の経験を交えながら、石油と日本の同時代史をよみやすく書いています。
特に、
アラビア石油の盛衰以降の話は非常に身近な時代でもあり、
国際政治とビジネスの現実を生き生きと伝えてくれます。
これからの日本のエネルギーを考えていく上でも、基本的な知識源としてもオススメします
サブタイトルで「資源外交史」と銘打っているが、この本は石油だけで読む日本の「近現代史」であり、興味深い「石油人列伝」だ。
少し前、話題になった『海賊とよばれた男』の主人公「国岡鐡造」=「出光佐三」も取り上げているが、そんな胸がすく話ばかりでは資源政策、ビジネスが語れないことを、ネガティブな事実とも向き合って、本書はしっかりと示している。
有名、無名の政治家、外交官、技術者、ビジネスマン……数多くの人びとを丹念に選び出して、日本の歴史を振り返っている。特に、第一次石油危機の時、水面下で活躍したノンキャリアの元外交官の話は、多くの人に知ってもらいたい話だ。
後半はまさに今に繋がる現代史で、最前線のビジネスマン出身の筆者らしく、経営データを分析して、今後の日本企業、そして日本が進むべきビジネスモデルを示唆している。
戦後70年からこの先の時代を考えるにおいても良著だろう。
あと、分かりにくい近現代史の流れも石油で読み解くと、スッと理解できるので、受験生にもおすすめかもしれない。
少し前、話題になった『海賊とよばれた男』の主人公「国岡鐡造」=「出光佐三」も取り上げているが、そんな胸がすく話ばかりでは資源政策、ビジネスが語れないことを、ネガティブな事実とも向き合って、本書はしっかりと示している。
有名、無名の政治家、外交官、技術者、ビジネスマン……数多くの人びとを丹念に選び出して、日本の歴史を振り返っている。特に、第一次石油危機の時、水面下で活躍したノンキャリアの元外交官の話は、多くの人に知ってもらいたい話だ。
後半はまさに今に繋がる現代史で、最前線のビジネスマン出身の筆者らしく、経営データを分析して、今後の日本企業、そして日本が進むべきビジネスモデルを示唆している。
戦後70年からこの先の時代を考えるにおいても良著だろう。
あと、分かりにくい近現代史の流れも石油で読み解くと、スッと理解できるので、受験生にもおすすめかもしれない。