語源の音で聴きとる! 英語のリスニング (文春新書) の感想

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参照データ

タイトル語源の音で聴きとる! 英語のリスニング (文春新書)
発売日販売日未定
製作者山並 陞一
販売元文藝春秋
JANコード9784166608379
カテゴリ人文・思想 » 言語学 » 英語・英語学 » 語源・意味

購入者の感想

英単語を学ぶときに語源に注目するのは有効な方法だ。その方法を活用した、さまざまな書籍も出回っている(Norman Lewis の Word Power Made Easy など)。

本書は、それをさらに徹底した本といえる。前述したWord Power Made Easy などは、ギリシャ語とラテン語をベースにしている。たとえば、ギリシャ語の"graphein" が「書く/記録する」という意味である、というところから出発し、photograph とか、phonograph とかの単語の意味を導いていくわけだ。

この本は、もっと徹底していて、そのようなラテン語、ギリシャ語以前の、印欧語族のもともととなった言葉(「祖語」というらしい)にさかのぼって、それら祖語を起点として、さまざまな言葉(主として英単語)の成り立ちを説明するというものだ。

ご本人は言語学のご専門ではなさそうで、書籍に記載されている記載のすべてが正しいのか、私には判断できないが、技術者らしい生真面目さ?(略歴欄を見ると十條製紙にお勤めであられたらしい)で、ずいぶん丁寧に調べておられると感じる。信頼はできそうだ。

とはいえ、実際に、単語を耳で聞いて、瞬間的に、それぞれの言葉のもととなった祖語の意味を思い浮かべようというのはーーそれが著者の主張することだがーー、なかなか難しそうだ。しかし、仮に、そのような反射的な理解にただちに至るのが難しいとしても、「単語を、その成り立ちを理解しながら、味わいながら覚えていく」という作業のために、有益なヒントを与えてくれる本であると感じた。

ということで、真面目な英語学習者にとって有益と思われるので、★★★★★を献上したい。

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文藝春秋から発売された山並 陞一の語源の音で聴きとる! 英語のリスニング (文春新書)(JAN:9784166608379)の感想と評価
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