東京いい店うまい店　2015―2016 (文春e-book) の感想

裏表紙側の帯文に「「食べログ」「ミシュラン」ではわからない。食の深遠な楽しみを「匿名取材、客観的評価、文芸評論」で詳細に紹介！」と書かれている。まさにその通り。しかも、前回の版からかなりの店が入れ替わっている。店の大小、新旧、客単価の多寡や世間一般の評価に左右されることのない、まさに絶対的評価。通っている店の評価を見ると、「確かに！」と膝を打つ評論多数。網羅している店の数から考えると当然ながら、複数の食べ手、書き手がいるのだろう。個人的な好みで言うと、一部に文体の合わない方がいるが、そうした多様性もまた新たな名店の扉への入り口かもしれない。